ヘシオドス
紀元前7世紀ごろの古代ギリシアにいた農民詩人。
親の商売が失敗して
レスボス島
を出てギリシア東部、
ボイオティア
に辿り着いた。
彼の詩作は
ホメロス
と並び称され、当時の生活の資料的価値も高い。
また作者が自己について語った初めての例で、例えば弟との金銭トラブルや彼の女性嫌悪が作品に現れている。
著作にテオゴニアー(
『神統記』
)や『仕事と日』などがある。偽作も作られた。偉大な詩人の最期は殺害され、海に投げ入れられるという酷いものだった。(後日譚にも伝説的なエピソードが残る)
ヘシオドスの語源はいくつか説があり、“吉祥の道を行く者”など。