ビーダーマイヤー
ビーダーマイヤー(独: Biedermeier)とは、
19世紀前半
の
ドイツ
や
オーストリア
を中心に、もっと身近で日常的なものに目を向けようとして生まれた
市民文化
の形態の総称
。示す概念によって
ビーダーマイヤー様式
、
ビーダーマイヤー文学
、
ビーダーマイヤー時代
などのようにあらわす。文脈によっては小市民と同義で使われる。
ビーダーマイアー
とも表記される。
歴史的には、
フランス革命
、
ナポレオン
の台頭の中で
市民社会
という概念が普及したが、
王政復古
によりその夢が破れ、
メッテルニヒ
による
カールスバート決議
などによる検閲強化により再び自由の利かない閉塞的な社会に戻ってしまった。そのような
諦念のムードがある中で、市井の人々の中では理想主義的で観念的なものへの反発がおき、理念的なものを追求せず日常的で簡素なものに目を向け、探求する風潮が出てきた
。
ビーダーマイヤー - Wikipedia
時代的には1814〜1815年の
ウィーン会議
から
ウィーン体制
が崩壊する1848年の
三月革命
(フランスでは
1848年の二月革命
)までの約30年。
文化の担い手は小市民で、家族的、家庭的な芸術が華開いた。
絵画だと、
フリードリヒ・フォン・アメルリング
、
ペーター・クラフト
、
ペーター・フェンディ
、
フェルディナント・ワルトミュラー
が知られているらしい。
音楽では、この頃の代表格が
シューベルト
らしい。