ニーチェ無神論だけどディオニュソス神では?
「はい」
「はい」
「ニーチェが無神論だということは、あらゆる神の存在を否定したんですよね」
「そうでしょう」
「じゃあニーチェはディオニュソスの存在も否定したことになりますよね」
「そうなるかも」
「けどニーチェってディオニュソスを推してますよね」
「そうですね」
「矛盾してません?」
いくつかの逃げ道がある
無神論はキリスト教的な用語であり、キリスト教の神をなみする者を指す。神全般を否定するものではない。 「神を否定する」とか「神の存在を否定する」という言葉が曖昧すぎる。この言葉をより明確にすれば、見かけだけ矛盾は解消される。
ディオニュソスはたしかに神だが、ヤハウェが神であるのとは別な意味で神である。 消去できない選択肢もある
ニーチェが無神論であるということ
ディオニュソスが神の1人であるということ
ニーチェがディオニュソスである可能性
晩年は手紙に「十字架にかけられたディオニュソス」みたいな署名をしていたような……
ディオニュソスとディオニュソス的であること
ツァラトゥストラの台詞
わたしが神を信ずるなら、踊ることを知っている神だけを信ずるだろう。
「踊ること」を重視する程度を表わすレトリック