ジョルジョ・アガンベン
政治や法が「人間の生」をどう扱うかを掘り下げて、主権、例外状態、剥き出しの生(bare life)といった概念を強く打ち出した。とくに、ギリシア語の zoē(自然な生) と bios(政治的・社会的に形づくられた生) の区別を手がかりに、西洋政治は「生」を外に追い出すように見えながら、実はその排除によって逆に取り込んでいる、と論じた アガンベンは、国家や法はただ秩序を守るだけではなく、非常時を口実にして「誰の生が守られ、誰の生がむき出しにされるか」を決める力を持っている、と考えた