ジャック・アタリ
アルジェリア出身の経済学者、思想家、作家、政治顧問。旧フランス領アルジェリアの首都アルジェ出身のユダヤ系フランス人。 1943年アルジェに生まれる。1956年アルジェリア戦争勃発と共にパリに移る。理工科学校、パリ政治学院、鉱山大学校、国立行政学院といったフランスのエリート校を卒業。国務院審議官を勤め、同時に、理工科学校、パリ第九大学で教鞭をとる。その後、当時のミッテラン社会党第一書記の経済顧問に就く。『反経済学』、『情報とエネルギーの人間科学——言葉と道具』(邦訳、日本評論社)で全く新たな経済学理論と社会主義論を展開し、一躍フランス社会党のスター的存在となり、ミッテラン大統領の誕生と共に、大統領特別補佐官となる。著書は『ノイズ』(1977)『カニバリスムの秩序』(1979)『三つの世界』(1981)『時間の歴史』(1982)『核という幻想』(1995)『21世紀の歴史』(2006)など多数。