サッカーの奥深い所
明日(2022/1/10)は高校サッカーの決勝(第100回高校サッカー選手権)なので、このような記事を書いてみる。高校サッカーの決勝は例年成人の日に行われる。 そもそもサッカーというのは試合に勝利することを目指すスポーツである。そうならば勝利への最短経路を描こうとするのが通常の発想であるが、実際はそうでもないという所が奥深さを生む一つの要因になっているように思う。明日の決勝に出る青森山田というチームは特にここ5年位はダントツで高校サッカー界最強のチームであるといってよい。青森山田は勝利への最短経路を具現化したようなチームである。一人一人のメンタルや目的意識の共有などチームとしての要素を考えると、おそらくプロなどを含めても日本でいや世界を見ても最高のチームの一つと言ってよいだろう。(もちろん単純な強さでいえばプロには負けるのだが、チームの完成度という点ではプロ以上であろう)とにかくある共通の目的に向かうということをチームの意義と考えるならば、(そうでない場合もあるだろう)それが極限まで高められている集団なのである。 一方勝利への最短経路を描いていないチームの例としては静岡学園が挙げられる。静岡学園については語るべきことが多いので、また項を改めて書くことがあるかもしれないが、簡単に言うと、勝利ということを考えたときに、勝利という目標に対して決して効率的なアプローチを取っているわけではないのである。そしてそのことを監督やメンバーも承知の上でやっている。 もちろん試合に出る以上は勝利を目指すし、優勝を目指しているのだが、そこだけを考えているわけではないのである。
このような青森山田と静岡学園という対照的な哲学を持つチーム同士が決勝でぶつかるという矛盾の逸話のようなめちゃくちゃ面白いシチュエーションが実現したのが一昨年の決勝(第98回高校サッカー選手権)であった。その結果はどうであったか。続きはwebで。
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