ウェルテル効果
ウェルテル効果(ウェルテルこうか、英: Werther effect, 独: Werther-effekt)とは、マスメディアの報道に影響されて自殺が増える事象を指す。これを実証した社会学者ディヴィッド・フィリップス(David P. Phillips)により命名された。特に若年層が影響を受けやすいとされる。「ウェルテル」は、ゲーテ著の『若きウェルテルの悩み』(1774年)に由来する。本作の主人公、ウェルテルは最終的に自殺をするが、これに影響された若者達が、彼と同じ方法で自殺した事象を起源とする。なお、これが原因となり、いくつかの国家でこの本は発禁処分となった。ただし、実在の人物のみならず、小説などによるフィクションの自殺も「ウェルテル効果」を起こすか否かについては諸説分かれている。 著名人の自殺報道を受けてのファンの後追いが増えることがあることは知られている。
2020年〜2021年の間に、著名な俳優・女優の自殺が相次いだが、これはウェルテル効果によるものではないかとネットではにわかに話題になった(詳しくはWikipediaの「日本における事例」)。