アニメに見る物語を駆動させる要素2
ヴァイオレット・エヴァ―ガーデンの場合、上司のギルベルト少佐が別れ際に、主人公のヴァイオレットに残した言葉「愛してる」、この言葉の意味を知るということが物語を動かす原動力となっている。ヴァイオレットはこの「愛してる」の言葉の意味が分からないため、その言葉の意味を知るために、自動手記人形という手紙の代筆をする架空の職業に従事することになる。手紙という人間の気持ちが強く反映されるツールを通じて、ヴァイオレットが人間の気持ちを学んでいく。それゆえ、この作品の終結は、ヴァイオレットが「愛してる」の意味を知るという所に置かれることになるだろう。ヴィオレットが「愛してる」の意味を知る、それがこの物語の終結である。
はじめ.icon