アナクシメネス
『ソクラテス以前の哲学者』より
アナクシメネスは、自然万有を統一的に捉えるためのアルケーを「空気(アエル)」 とした。 空気は、「希薄さと濃密さによってその在り方を異にする。それは、希薄になると火になるが、濃密になると風になり、ついで雲になり、さらに濃密になると水になり、それから地、石となる。」とテオプラストスによって報告されている。 希薄と濃密という考え方は、一定の空間内にアルケーがどれほどの量存在するかというところから、統一原理にもとづき多様性を説明することができる。
アナクシメネスの真正断片
空気である私たちの魂が、私たちをしっかりと掌握しているのと同じように、気息と空気が宇宙全体(自然万有)を包み囲んでいる。