なぜ青森山田は勝ち続けることができるのか
動画:【衝撃】青森山田高校・黒田剛監督が語る28年の指導で1番の天才・柴崎岳
これは面白かった。なぜ青森山田が全国で勝ち続けているかが少し分ったところがある。色々とポイントはあるが、 ・黒田監督の頭のクリアーさ
・目に見えないところまでクリアーに見えているということ
・システムとして構築出来ているということ
・偶然ではないということ
ざっとこの位のことがある。シンプルに言ってしまえば、ある理想像があって、そこに対して問題点を見つけて、それを改善する、いわばPDCAみたいなもんだけど、これがかなりのハイレベルでできる人なんだと思う。それは他の高校の名だたる名将と言われるような人と比べてもず抜けているのだと思う。なぜかというと、全国のレベルでこれほど何年も続けて決勝に行っているというチームが他に無いからである(少なくとも近年は)。単純に優勝数とかでいえば市立船橋とかもあるけど、市船にここまでの継続性はない。市船も全国で優勝する可能性はあるチームだけど、それにはいいメンバーが集まるという偶然性を待たないといけない。そこを黒田監督は偶然性ではなく、必然的にできる力があるということ。 必然的にするということはそれをシステムとして構築するということ。システムを構築することで、自動的にいいチームが生産されるようにする。具体的には大きい点で言えば、青森山田中の存在があるわけだけど、それは他にもやっている所もあるわけで、山田はより細かくよりソフトな領域にわたってシステムを構築していると考えられる。つまり例えば、チームワークのような不確かな領域ですらシステムとして構築するノウハウがある程度あるということ。そのようなシステムを構築するためには、細かく細かく問題点を見つけては修正しての繰り返しで、それを見つける目を持っていて、どうすれば改善できるかというアイデアがある。さらに一人でやっているわけではないからそれを伝達する力、周りを巻き込んでいく力があるということ。それをフォーメーションとかトレーニングとか目に見える領域はもちろんのこと、チームワークやモチベーションなどの目に見えない領域にまでやる。このようなことを偶然ではなくシステムとして構築する。ここまでいくのは相当の時間と労力がかかっているわけだけど、一旦これを構築してしまえばかなりイージーな境地に入る。このイージーな段階に山田は突入していたのだと考えられる。それゆえに継続して成績を残せたのだろうと。なぜ過去形で書いたかと言うと、黒田監督が抜けた後にこれが継続できるかはわらないからである。たとえ今年優勝したとしてもである。黒田監督無き後の真価が問われるはこれからである。