『蛇の道』感想
昔見たことがあり、再見。やはり名作
娘が陵辱され殺害された宮下(香川照之)とそれを手助けする新島(哀川翔)の復讐劇
暴力や拷問が中心だが、(個人的には)そこまでグロいイメージはなく安心して見れます
新島の動機が不明
地獄の警備員もそうだが、なぜこいつはここまでするのかというのがよくわからない
黒沢清はそういった常識外の人間を作るのがすごくうまい
明らかな面と不明な面の駆け引き、観客に「あ、これよくわからない話なんだ」という理解をさせない駆け引き、ギリギリまで何かあるんじゃないかという駆け引き、観客にあきらめさせず、不安を持続させるのがすごくうまい
新島が数学の教師で、よくわからない数式を解かせて「それじゃ世界が終わっちまうだろ」とか言う
数式が本当によくわからないのだが、この辺もやばい
脚本が高橋洋で、黒沢作品の中でも話の筋が比較的はっきりとしている
カメラの目が気になった