『花ざかりの森・憂国』
『花ざかりの森・憂国』 三島由紀夫 | 新潮社
二・二六事件で逆賊と断じられた親友を討たねばならぬ懊悩(おうのう)に、武山中尉は自刃を決意する。夫の覚悟に添う夫人との濃厚極まる情交と壮絶な最期を描く、エロスと死の真骨頂「憂国」。16歳の実質的デビュー作「花ざかりの森」、著者の生涯にわたる文学的テーマを内包した「中世に於ける一殺人常習者の遺せる哲学的日記の抜萃」等13編。多彩な魅力の自選短編集。【新装版】
「花ざかりの森」
「中世に於ける一殺人常習者の遺せる哲学的日記の抜萃」
「遠乗会」
「卵」
「詩を書く少年」
「海と夕焼」
「新聞紙」
「牡丹」
「橋づくし」
「女方」
「百万円煎餅」
「憂国」
「月」
解説
三島由紀夫
佐藤秀明