『能とは何か』
夢野久作 能とは何か
幻想性の色濃い作風で知られる昭和初期の作家、夢野久作のエッセイ。初出は「喜多」[1930(昭和5)年]。夢野は大正4年に喜多流十四世宗家・喜多六平太のもとに入門し、のちに十五世宗家・喜多実と親しくなったことから、宗家が発行する月刊誌「喜多」に能楽にまつわるエッセイを寄稿していた。これはそのうちの一作にあたる。