『歎異抄』第3条メモ
『歎異抄』第3条
悪の意味
参考になる論文:
「『歎異抄』における悪と悪人」
論の構成
阿弥陀仏がもともと救いの誓いを立てたコンセプトってなんだった?というところから論を組み立てている。
全員救うよとわざわざ言うのは、一番どうしようもない人のことを配慮してのことだろう。
阿弥陀仏が誓いを立てたとき、いちばんに念頭に置いていたのは、そういう一番ダメな人だったろう。
だから、悪人(どうしようもできない人)が正因であり、善人は
傍因
である。
これは、理屈(コンセプト)から攻めて、常識や人情を揺さぶるような言葉だ。