『歎異抄』第10条
『歎異抄』第9条
『歎異抄』第11条
code:第十条
一。念仏には無義をもて義とす、不可称不可説不可思議のゆへにとおほせさふらひき。そも/\かの御在生のむかし、おなじくこゝろざしをして、あゆみを遼遠の洛陽にはげまし、信をひとつにして、心を当来の報土にかけしともがらは、同時に御意趣をうけたまはりしかども、そのひと/゛\にともなひて念仏まふさるゝ老若そのかずをしらずおはしますなかに、上人のおほせにあらざる異議どもを、近来はおほくおほせられあふてさふらうよし、つたえうけたまはる、いはれなき条々の子細のこと。