『反哲学入門』
木田元
木田元 『反哲学入門』 | 新潮社
「形而上学」「私は考える、ゆえに私は存在する」「超越論的主観性」──。哲学のこんな用語を見せられると、われわれは初めから、とても理解できそうにもないと諦めてしまう。だが本書は、プラトンに始まる西洋哲学の流れと、それを断ち切ることによって出現してきたニーチェ以降の反哲学の動きを区別し、その本領を平明に解き明かしてみせる。現代の思想状況をも俯瞰した名著。