『ナマコの眼』
鶴見良行
ナマコ
―、この奇妙に魅力的な生物の視座から、アジアと日本の歴史を眺めてみると何が見えてくるのか。東北アジア・中国・東南アジアを覆う広大な歴史の舞台で、ナマコがヒト族と関わっていくさまを悠然たる文章で描き出しながら、大文明の下で抑えられ続ける辺境―、とりわけ海の民の重要性を問いかけ、植民地主義万能の思い込みに修正を迫る歴史
ルポタージュ
大作。90年度新潮学芸賞受賞作。
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