『テクストとは何か』
編集文献学入門
2015年発行
慶應義塾大学出版会
明星聖子、納富信留編
https://www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766422801/
詩学文学チャンネルの推薦図書
オビ文
テクストを疑え!
印刷されたテクスト、検索されたテクストをより主体的に、より深く楽しく読み解くための知の技法。
目次
序 編集文献学とは何か   明星聖子
Ⅰ 古典とは何か
第1章 西洋古典テクストの伝承と校訂
―― プラトン『ポリテイア(国家)』   納富信留
第2章 著作集編集と「古典」の成立
―― ゲーテ『若きウェルテルの悩み』   矢羽々崇
Ⅱ 聖典とは何か
第3章 聖なるテクストを編集する
―― 新約聖書   伊藤博明
Ⅲ 作品とは何か
第4章 ヨーロッパ中世の俗語文学
―― チョーサー『カンタベリー物語』   松田隆美
第5章 可能態としてのテクスト
―― ムージル『特性のない男』   北島玲子
Ⅳ 上演とは何か
第6章 演劇テクストの作者は誰?
―― シェイクスピア『ハムレット』   井出新
第7章 歌劇の「正しい」姿?
―― ワーグナー《タンホイザー》   松原良輔
Ⅴ 作者とは何か
第8章 モダニズムのテクスト
―― フォークナー『響きと怒り』   中谷崇
第9章 遺稿編集の問題
―― ニーチェ『権力への意志』   トーマス・ペーカー(矢羽々崇
訳)
終 章 テクストとは何か
―― カフカの遺稿   明星聖子
結   テクストを読み解く技法   納富信留
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