「魂が星のように」内のブレイク引用
p157
《人が夢見る時、肉体が眠っていることには思いおよばぬ/さもないとかれは眼ざめてしまっただろう――みずからの「影」のなかへと入りこみつつそのように感じていた》
《それからはじめに私は見た、天頂から落ちる星のように垂直にくだってくる、つばめのように、あるいはあまつばめのように素早く/そして私の足の跗(あし)骨のところに降(くだ)り、そこから入りこんだ/しかし私の左足からは黒雲がはねかえってヨーロッパを覆ったのだ》
『ミルトン』
p160
"Sooner murder an infant in it's cradle than nurse unacted desires."
《赤んぼうは揺籠のなかで殺したほうがいい。まだ動きはじめない欲望を育てあげてしまうことになるよりも》
『天国と地獄の結婚』の「地獄のことわざ」
p161
《青ざめた宗教の淫蕩をして、欲望を持ちながら行なわぬ者を、処女なるものともまた呼ばしめるな》
『自由の歌』の「コーラス」
P162
《Father! father! where are you going?/O do not walk so fast/Speak, father, speak to your little boy/Or else I shall be lost. お父さん! お父さん! あなたはどこへ行くのですか? ああ、そんなに早く歩かないでください、話しかけてください、お父さん、さもないと僕は迷い子になってしまうでしょう》
『無垢の歌』
p163
《Father, O father! what do we here/In this Land of unbelief & fear ?/The Land of Dreams is better far,/Above the light of the Morning Star. お父さん、ああ、お父さん! 僕らはここでなにをしているんですか、この不信と恐怖の土地で? 夢の国はあんなに遠いのに、明けの明星の光の上にあるのに》
「ピカリング草稿」の『夢の国』
p165
《そこで汝自身の自己(セルフ)を判断せよ、汝の永遠の相貌を探索せよ、/なにが永遠であり、なにが変りうるものであり、なにが絶滅しうるものであるか。/想像力は状態(ステイト)ではなくて人間の存在(イグジスタンス)そのものである。/愛情あるいは恋は、想像力から切り離されては状態となる。/記憶はつねに状態であり、理性も状態であって/絶滅させられるためにつくりだされ、そしてまた新しい比(レイシオウ)がつくられる。/すべてつくりだされうるものは絶滅させられるけれども、形式(フォームズ)はさにあらず、/樫は斧によって伐り倒され、仔羊はナイフによって屠られるけれども、/それらの形式は、永遠に存在する。アーメン。ハレルーヤ!》
『ミルトン』
p166
《人間の永遠の肉体(エターナル・ボディ)は、想像力である。すなわち神そのものであり、神なる肉体、イエスであり、われわれはその四肢をなす。》《人間はすべての想像力である。神は人であり、われわれのうちにあり、われわれは神のうちにある。》《すべてのものは人間の想像力のうちにある。》
p167
《きみ自身の胸のなかに、空、大地そしてきみの眼にするところのすべてを、きみはいだいているのだ。それは外側にあるように見えるけれども、内側にこそある、きみの想像力のなかに。死すべき者らのこの世界は、ただその影(シャドウ)にすぎない。》
『ジェルサレム』
p197
《それからはじめに私は見た、天頂から落ちる星のように垂直にくだってくる、つばめのように、あるいはあまつばめのように素早く/そして私の足の跗骨のところに降り、そこから入りこんだ》
『ミルトン』