「鎖につながれたる」内のブレイク引用
p205
《朝が来る、夜はしりぞく、見張りは持場を離れる。/墓は破られ、香料は散らばり、木綿の布は巻きあげられている。/死者の骨、覆っていた土、ちぢみこんで乾いていた腱/それらは再び生きかえって震え、息をついて動き、呼吸をし、眼ざめ、/枷と格子が打ち壊された時の、解き放たれた俘囚のように跳(おど)りあがる。》
『アメリカ』、「生命(ライフ)」
《粉碾(ひ)き臼を廻している奴隷をして、野原に走りいでしめよ。/空を見上げしめ、輝やかしい大気のなか笑い声をあげしめよ。/暗闇と嘆きのうちに閉じこめられ。三十年の疲れにみちた日々、/その顔には一瞬の微笑をも見ることのなかった、鎖につながれたる魂をして、立ちあがらしめよ、まなざしをあげしめよ。》
『アメリカ』、「自由(リバティ)」
《――鎖はゆるめられ、城塔の扉は開かれている。/そしてかれらの妻と子供らをして抑圧者の鞭のもとより帰還せしめよ――/かれらは一足ごとにふりかえり、それが夢であるかと疑う、〝陽の光から翳りはさり、みずみずしい朝が見出された〟と歌いながら……》
『アメリカ』、「幸福追求(パス―ト・オブ・ハピネス)の権利」
《そして明るく晴れわたった夜に、美しい月が喜びをあらわす。/なぜなら帝国はいまやなく、獅子と狼は戦いをおさめるだろうから。》
『アメリカ』
p209
《そして明るい晴れわたった夜に、美しい月が喜びをあらわす。/なぜなら帝国はいまやなく、獅子と狼は戦いをおさめるだろうから》
『アメリカ』
p210
《かれの王冠の廃墟たる氷の石の上に躰を伸ばして/おののく四肢を激しく揺さぶり、ユライゼンは頑丈な洞窟を震わせた》
『四つのゾア』
p222
《粉碾(ひ)き臼を廻している奴隷をして、野原に走りいでしめよ。/空を見上げしめ、輝やかしい大気のなか笑い声をあげしめよ。/暗闇と嘆きのうちに閉じこめられ。三十年の疲れにみちた日々、/その顔には一瞬の微笑をも見ることのなかった、鎖につながれたる魂をして、立ちあがらしめよ、まなざしをあげしめよ。》
《――鎖はゆるめられ、城塔の扉は開かれている。/そしてかれらの妻と子供らをして抑圧者の鞭のもとより帰還せしめよ――/かれらは一足ごとにふりかえり、それが夢であるかと疑う、〝陽の光から翳りはさり、みずみずしい朝が見出された〟と歌いながら……》
p229
《(略)Father! father! Where are you going? O do not walk so fast./Speak, father, speak to your little boy./Or else I shall be lost.(略)》
p249
《粉碾(ひ)き臼を廻している奴隷をして、野原に走りいでしめよ。/空を見上げしめ、輝やかしい大気のなか笑い声をあげしめよ。/暗闇と嘆きのうちに閉じこめられ。三十年の疲れにみちた日々、/その顔には一瞬の微笑をも見ることのなかった、鎖につながれたる魂をして、立ちあがらしめよ、まなざしをあげしめよ。》
《かれらは一足ごとにふりかえり、それが夢であるかと疑う、〝陽の光から翳りはさり、みずみずしい朝が見出された〟と歌いながら……》
p251
《そして明るい晴れわたった夜に、美しい月が喜びをあらわす。/なぜなら帝国はいまやなく、獅子と狼は戦いをおさめるだろうから。》