「新しい人よ」内のブレイク引用
p278
《想像力(イマジネーション)のこの世界は、永遠(エターニティ)の世界である。それは、われわれが植物のように生じた肉体のあとすべて行く、神なるふところである。想像力の世界は無限であり、永遠である。けれども生殖される、あるいは繁殖する世界は有限の一時的なものだ。われわれが自然の植物の鏡のなかに反映しているのを見る、あらゆる事物の恒久のリアリティーは、かの永遠の世界にある。すべての事物は、救い主の神なる肉体のうちにある、それらの永遠の形式(エターナルフォームズ)によって理解される。救い主、真の永遠の葡萄の樹、人間の想像力、それは私に永遠なるものが確率されるように、聖人たちのなかで審判に加わること、一時的なものを投げ棄てることとしてあらわれた。そしてかれの廻りには私の想像力の眼にふさわしい、ある秩序にそくして、存在のイメージが見られたのだが……》
《世界家族のすべてをひとりの人間として》
p280
《私の死すべき躰の母なるおまえは/酷たらしくも私の心臓を型づくり/いつわりの自己欺瞞の涙をもって/私の鼻孔、眼と耳を縛った。》
『セルの書』
《人間は労役しなければならず、悲しまねばならず、そして習わねばならず、忘れねばならず、そして帰ってゆかねばならぬ/そこからやって来た暗い谷へと、労役をまた新しく始めるために》
p304
《イエスは答えられた、惧れるな、アルビオンよ、私が死ななければお前は生きることができない。/しかし私が死ねば、私が再生する時はお前とともにある。/これが友情であり同胞愛である。それなしでは人間はない。/そのようにイエスが話された時/暗闇のなかを守護天使がちかづいて/かれらに影を投げかけた、そしてイエスはいった。このように永遠のなかでも人はふるまうのだ/ひとりは他の者がすべての罪から解きはなたれるように、許しによって。》
『ジェルサレム』
p309
《Rouse up, O, Young Men of the New Age! set your foreheads against the ignorant Hirelings! 眼ざめよ、おお、新時代の若者らよ! 無知なる傭兵どもらに対して、きみらの額をつきあわせよ! なぜならわれわれは兵営に、法廷に、また大学に、傭兵どもをかかえているから。かれらこそは、もしできるものならば、もしできるものならば、永久に知の戦いを抑圧して、肉の戦いを永びかしめる者らなのだ。》
『ミルトン』序
《惧れるな、アルビオンよ、私が死ななければお前は生きることができない。/しかし私が死ねば、私が再生する時はお前とともにある。》
『ジェルサレム』