真実報土
阿弥陀仏の本願が成就して開かれた「ほんものの浄土」のこと。親鸞が重視した区別で、他力の「信心(しんじん)」に生きる者が往生して、ただちに不退転・成仏へ向かう場を指す
報土 = 仏の「修行(功徳)の果報」として成り立つ国土
真実 = 方便・仮のはたらきではなく、如来の真実そのものにかなう領域、という強調
↔️︎ 方便化土(化身土)
仏の教化の便宜として示される暫定的・教育的な浄土。自力や混合の行による往生は、まずこちらに配されると説明されることが多い。
→ これに対し真実報土は最終目的地であり、他力の信心に基づく決定往生の場。