疎外された労働
カール・マルクスは、「疎外された労働」という表現を使って、当時の労働者の置かれている状況を描いた。
①労働者は単に賃金を得るために生産に従事しており、自分が生産するものは自分自身とは無関係である。
②生産活動は外部から押し付けられたものであり、労働者が自らの創意工夫によって作り出したものではない。
③そのような生産活動に従事することによって、労働者は自由で創造的な活動を営む機会を奪われている。
④労働に従事する理由が生活費を得ることだけであるため、他人と協同の仕事に携わることができない。
これらの理由から、マルクスは従来、資本家の手中にあった生産手段を労働者が所有し支配するしかないとした。
関連:マルクスの疎外論
参考:『社会哲学を学ぶ人のために』