田園に死すという映画を観た
田園に死すという映画を観た
どうでした?
作中にありましたが、「物事を客観的に語ると芯じゃなくなっちゃうんじゃないか」という台詞のように、語ったそばからスルリと逃げていくような、強烈な夢のような、不思議な時間でした。
そうですよね。夢のような(といっても、素敵な、という意味ではないですが……)印象を受けます。カットを見ても、自然にはそこにあるはずの無いものが置かれていたり、不思議な空間が演出されていますよね。例えば、宇曽利湖に扉(障子?)が置かれていたり、野外なのに上から豆電球がぶら下がっていたり…… 畳をひっぺがえしたら恐山なのは鮮烈でした。寓意があるようなイメージの点滅のような、観て、考えるより体験する感じでした。
あれ、いいですよね。ああいうのって、〈畳の下に恐山があること〉に解釈すべき意味があるわけでなくって、いわばレトリックですよね。まったく無関係ではないだろうけれど、意味に回収しえない無意味が、あの映画には沢山あると思っています。例えば、ただ消えるだけの忍者……。 長く印象に残っていく映画になると思います。