武士道
[1] 〘名〙 中世以降、日本の武士階級の間に発達した独得の倫理。禅宗や儒教に裏づけられて江戸時代に大成した。『葉隠』のように、善悪・正不正を問わないで死を賭して主君に奉公する考え方と、山鹿素行のように、主君・家来ともに儒教倫理に基礎をおいて振舞う士道の考え方とに分かれるが、狭義には前者をさすことがある。忠孝・尚武・信義・節操・廉恥・礼儀などを重んじる。 ※甲陽軍鑑(17C初)品二九「本より武士道不案内なれば」
[2] (原題Bushido, The Soul of Japan) 思想論。新渡戸稲造著。明治三二年(一八九九)刊。アメリカ滞在中、英文で出版。日本人の道徳観、精神の背景としての武士道精神を解明、紹介した書。