八斎戒
八斎戒(はっさいかい)とは、仏教における戒律のひとつで、在家の信徒がある特定の日に、出家生活にならって一日だけ守るべき8つの生活規則のことである。
八斎戒 - Wikipedia
八戒とも。
在家信者が守るべき五戒(不殺生戒、不偸盗戒、不邪淫戒、不妄語戒、不飲酒戒)のうちの不邪淫戒(他人の妻を寝取るなど不道徳な性行為を行ってはならない)を不淫戒(性行為を行ってはならない)に差し替えて、不得過日中食戒(午後以降に食事をしない)、不得歌舞作楽塗身香油戒(花飾りや香料を身につけず、また歌舞音曲を見聞きしない)、不得坐高広大床戒(床に敷いた寝具だけを用い高い寝台を用いない)の三つを加えたもので、斎日に行動を慎む。
主に原始仏教や部派仏教の間で行われ、一般に1か月に6回、日の出とともにこの戒を受け、翌朝の日の出まで守った。(八斎戒 - コトバンク)。
『ブッダのことば─スッタニパータ』にも八斎戒と思われる箇所が登場する。
四〇〇 (1)生きもの*を害してはならぬ。(2)与えられないものを取ってはならぬ。(3)噓をついてはならぬ。(4)酒を飲んではならぬ。(5)婬事たる不浄の行いをやめよ。(6)夜に時ならぬ食事をしてはならぬ。
四〇一 (7)花かざりを着けてはならぬ。芳香を用いてはならぬ。(8)地上に床を敷いて臥すべし。  
これこそ実に八つの項目より成るウポーサタ(斎戒)であるという。
苦しみを終滅せしめるブッダが宣示したもうたものである。