リュミエール兄弟「ラ・シオタ駅への列車の到着」の逸話
https://youtu.be/NmxktCi6zoQ
「シネマトグラフ」が史上初めて一般上映されたのは、1895年12月28日のパリにある「グラン・カフェ」だといわれている。 その店内の「インドの間」と呼ばれた一室で、最初の商業的な上映会が行われた。
ここで「動く映像」の発明が、以下に当時の人々にインパクトを与える者であったかを今に伝える逸話が残っている。
スクリーン上に空っぽのプラットフォームが映し出されると、列車が画面後方から斜め前方に向かって突進してきた(上記動画)。すると観客はその突然の出来事に驚嘆し、叫び声をあげて客席から慌てて逃げ出そうとした。
この「動く映像」は人々の身体を客席から動かしてしまうほどの映画の持つリアリティを端的に表しているといえる。
シネマトグラフの上映は、人々に大きな衝撃を与え、その後の20世紀の映像文化の幕開けを飾った。