パウル・クレーについてのあれこれ
あるメディアの特質に従って、ある全体的な秩序が表出してある
しかしこの自律した体系として絵画が提示できる自明性が20世紀に入る、入ったあたりで解体してしまった
この問題はイーゼル絵画に限らず
何かを表現するという前提を支える表現されるものとの構造的関連性が壊れた
現象の秩序がばらばらに解体して世界との繋がりが断ち切られたという意識
歴史が形成された単一の線的時間があるのではなく時間軸が切断されたり時間が繋ぎ直されたりされる契機があった
クレーはアフリカや朝鮮半島、中近東的な技術、芸術の組成を制作方法として取り入れた
ありがちなコラージュのような単なるイメージ上の引用でなくて画布の組み立てや絵画の重ね方など物質的な組成の仕方が取り上げられている
普通のコラージュはたいてい空間において異質な要素が同時的に並置されるという側面だけが強調される
この場合時間の問いが欠落するケースが多いが
クレーは異なった時間の接続という問題に取り組んでいた
クレーは他の作家と違い、自分の作品が切断の対象となっている
自分の作品が切断され違う時間に作られた作品と接続されたり組み替えられている
単一の時間軸で支配されておらず複数の時間の接続関係で成り立っている構造になっている
自伝的、目録
自然科学者的、資料の目録に似ている
ゲーテの影響
クレーの作品が小さい理由
参考