ドイツ人は初対面の相手と何を話すか
- 自己紹介VCで出たトピック。「初対面の相手との話題」によって、文化やお国柄が見えるかも、という話。
- ドイツに長く暮らした方によると、ドイツ人は初対面の相手でも、政治や社会問題の話をして、突っ込んだ議論をするそう。理由として ①誰かと共同でやる趣味が少ない(ゲームとか一人でやる趣味が多い) ②言いたいことはなんでもストレートに言うことが多いので、議論-対立を割けない。あと ③食事=おいしいものにあまり興味がない ので食の話が出ない、というのも面白かった。身体を動かすのは好きなのでスポーツの話は比較的でるそう。 - 日本の自分で考えてみると、特に繋がりのない初対面の相手の場合、例えば読んだ本、見た映画やドラマ、マンガやアニメやゲーム…など、趣味やコンテンツの話題をとっかかりにすることが多い気がする。ドイツとは逆に、政治や社会みたいな対立しやすい議論はかなり仲良くなっても避ける気がする。
- 以前インドを二週間ほど旅行したときの経験。インドの人はとにかく話好きで、バスで席が隣になったとかでもしゃべりかけてくる。初対面で何を話すのかというと、かなり多くの人が「今やっていること-将来の夢・計画」を多いに語り始めるのに驚いた記憶がある。「おれは今スニーカーのネット販売をしてて、もっと販路を広げたいんだ」とか、「都市部にいってエンジニアになりたいのでまずはPCを買う金をアルバイトで溜めている」とか、名前を言った二言目にはこういった話をするので面食らう。急成長している国だからなのだろうか。
- 確かインドネシア在住の方の話だったが、そこでは初対面の異性と会話するときには、必ず最初に既婚か未婚か、恋人がいるかいないかをかなり早い段階で確認する、という話を聞いた。それによって話すべき内容や態度が変化するからだそう。イスラーム国というのも関係しているのだろうか。
- かなり昔、アメリカに留学し一年暮らしていたことがある。田舎町で日本人が珍しかったことも大きかったと思うけど、アメリカ人は自分のことよりも相手のことを知りたがり、「何をしてる? 何が好き? 日本では何をしてた? 何を食べる?」 と質問を多くしていたような記憶がある。別のところで「アメリカ人は自分のことばかり話したがって、相手に興味がない」みたいな記事を読んだ事もあるけど…
- と、国によって初対面の相手との会話は結構違う。これがその後の人間関係構築に、ひいては文化の再生産にも関わってくるのかもしれない。他の国・地域で特徴的な「初対面の話題」があればぜひ教えてください。
面白い久住哲.icon