『1Q84』
村上春樹
の長編
小説
BOOK3まである
村上春樹『1Q84』 新潮社公式サイト
発表
BOOK1,2:
2009年
BOOK3:
2010年
ページ数
BOOK1: 554
BOOK2: 501
BOOK3: 602
新潮文庫
で各BOOK二巻の全六巻。
1Q84 - Wikipedia
執筆の動機と背景
執筆の動機として、
ジョージ・オーウェル
の近未来小説
『1984年』
を土台に、近過去の小説を書きたいと以前から思っていたが、それとは別に、
地下鉄サリン事件
について
『アンダーグラウンド』
と
『約束された場所で』
に書いた後も、裁判の傍聴を続け、事件で一番多い8人を殺し逃亡した、
林泰男
死刑囚に強い関心を持ち、「ごく普通の、犯罪者性人格でもない人間がいろんな流れのままに重い
罪
を犯し、気がついたときにはいつ命が奪われるかわからない死刑囚になっていた——そんな
月の裏側
に一人残されていたような恐怖」の意味を自分のことのように想像しながら何年も考え続けたことが出発点となった。そして「
原理主義やある種の神話性に対抗する物語
」を立ち上げていくことが作家の役割で「
大事なのは売れる数じゃない
。
届き方
だと思う」と述べた。
執筆の背景は
カオスのように混沌とした冷戦後の世界
で起きた
1995年
の
阪神・淡路大震災
と
地下鉄サリン事件
、
2001年
の
9.11事件
に言及した上で、村上は語っている。
「僕が今、一番恐ろしいと思うのは特定の主義主張による『
精神的な囲い込み
』のようなものです。
多くの人は枠組みが必要で、それがなくなってしまうと耐えられない
。
オウム真理教
は極端な例だけど、いろんな
檻
というか
囲い込み
があって、そこに入ってしまうと下手すると抜けられなくなる」
「
物語
というのは、そういう『精神的な囲い込み』に対抗するものでなくてはいけない。目に見えることじゃないから難しいけど、
いい物語は人の心を深く広くする
。
深く広い心というのは狭いところには入りたがらない
ものなんです」
」
— (毎日新聞インタビュー、2008年5月12日より)
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