『死霊』とジョイス作品とベケット作品の難易度比較ができれば知りたいです
ジョイスについては、『ダブリナーズ』は普通に面白い完成度の高い短編集ですし、アープラやネットでも紹介や考察がいろいろ拾えます。『若い芸術家の肖像』は、少し実験的かもしれないけどとても面白いし、テーマも深くて共感しやすい。『ユリシーズ』はかなり実験的でたくらみに満ちてるけど、まったくわけわかめではないので謎解き的に解読もしていけるはずです。『フィネガンズ・ウェイク』に関しては自己責任でオネシャス。 『死霊』については、章によってムードや話題、書き方、などいろいろ変わるので、ちょっと面食らうかもしれない。ただその章ごとのノリにのりだせたらスッと読んでいけるし、作品自体の根本テーマはしっかり統一されている(だから
読み返すたびに発見と面白さがある)ので、そのへんをふまえていればハードルは高くなくなるハズです。ただ東大生が「なんもわからん」と言っていた証言もあるので、私も正確なところはなんもわからん。人によりけりのところはあります。 ベケットについては、とくに小説は、正直、いちばん人を選ぶし、何から読めばいいかというのもちょっと難しいし(『モロイ』かなあ……)、うまく説明しがたい/説明できないことこそベケットの書きたいことかもしれない/ベケットから読み取れることかもしれない/ベケットを読んだ人が語りたくなるところかもしれない……ので、難易度という点ではかなり高いんじゃないかと思います。でもひとついうと、ベケットの作品には、笑いだとか、ペーソスだとか、シュールだとか、なんともいえない風味があるので、けっしてただ不条理な前衛文学!という感じではないです。もし戯曲でもいいなら『ゴドーを待ちながら』は本としても読みやすい。見事な出来だし。でも、小説を読むとベケットに対する印象が変わると思う。いい?意味?で