『恐怖の正体』春日武彦著
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『大辞林 第一版』より
”恐怖”とは、恐れること。恐れ
”恐れ”とは、危険を避けたい、安定した状態を破られたくない、という思い。こわいという気持ち。
”こわい”とは、危害をくわえられそうで逃げ出したい感じだ。自分に危険なことが起こりそうで身がすくむ思いだ。
心理学者 村瀬学
「恐怖とは何か。それは安全からのはずれ、あるいは安全でなくなることへの反応である」
『恐怖の博物館』イーフー・トゥアン
「では恐怖とはいったい何だろう?それは警戒心と不安という、はっきり区別される二つの心理的緊張がからみあった感情だ」
「警戒心は環境にふだんとちがう出来事が発生することで喚起される。」
「不安とは何か危険がおこりそうなよかんといっていいが、その危険の原因が何なのかはっきりわからない。これだと断定できる脅威が周囲に見当たらないため、確固とした対応をとろうにもとれないのだ」
プレッシャーも言わば恐怖?
恐怖の定義
1危機感
2不条理感
3精神的視野狭窄
これら3つがくみあわされることによって立ち上がる圧倒的な感情が、恐怖という体験を形づくる。
恐怖症(phobia)
恐怖症は、恐れる理由がないとわかっていながら、特定の対象や予測できる状況を不釣り合いに強く恐れ、これを避けようとすること。日常生活を侵害しない程度のものは小恐怖という。恐怖症の対象にはあらゆるものが含まれ、学術用語になっているだけでも200を超えるという。
https://ja.wikipedia.org/wiki/恐怖症の一覧
嫌悪感
他の身体の部位に対して、”目”は何か特別な感じがする。
アイデンティティーとして認識してしまい、余計に恐怖を感じてしまうようになる
自己暗示?
自分らしさ、自己の消失
第3章 恐怖の真っ最中
絶望、恐怖を感じた瞬間、例えば落ちている瞬間など、思考が早くなる
アドレナリンによる過覚醒が、時間の減速や鮮やかなディテールの感知をもたらす。さらにエンドルフィンの分泌が心を鎮め恐怖を麻痺させるものの、それと同時に脳内の連携システムにブレーキが掛かり、すると脳のあちこちが勝手に作動して、穏やかなアンビエント・ミュージックにも似た映像が脈絡なく出現するというわけである。
バリントは、スリルを好む人たちをフィロバットphilobatという造語で呼んだ。フィロバットはアクロバットからの派生語で、その反対に安全や安定にこだわる人たちにはオクノフィルocnophilという造語を用意した。ギリシア語の「尻ごみする、ためらう、しがみつく、ひるむ」を意味する単語をベースにしたものという。そして人間はフィロバットとオクノフィルの二種類に分かれるという説を唱えたのだった。
New Color Photography
死刑について
死刑と倫理観?道徳心?そこらへんを勉強したい
人に対して死を齎すということ
死の恐怖
わからないことに対して恐怖を感じる
葬儀という旧習に吞み込まれるという恐怖
島尾敏雄
不安感や恐怖心に対する平易で的確な描写力がある
第4章 娯楽としての恐怖
極限や臨界、行きつく果てやタブーの向こう、究極や無限といった者が大好き
そういうものに対しての眩暈の感覚
人間が想像しえない程の恐怖
小説をかくうえで登場人物の「精神的視野狭窄状態」を上手く書くことが大事
ホラーには”コク”が大事なのでは
とりかえしが付かないという恐怖
元型 Archetypの像
第5章 グロテスクの宴
グロテスクなものを前にしたら、嫌なことを思い描くのか
人間はらくな方を選ぶ
急に変わりそうな日常から逃げ出そうとする
https://youtu.be/Mj6t0SBNJGk
『籠の中の乙女』後日視聴する
ホラーと道徳観は切って離せない
カニバ
理由が意味不明であるほど恐怖
ホラーに死はつきもの
第5章 死と恐怖
死について3つの要素
永遠
未知
不可逆