「概念の分析論」
1 超越論的原理論
第2部 超越論的論理学
第1部門 超越論的分析論
第1篇 概念の分析論 ←ここ
Die Analytik der Begriffe(諸概念の分析論)
個々の概念の分析ではない
cf. 概念の分析論の冒頭
分析は分析だが、概念の分析ではなくて、悟性の分析である
……知性という能力そのものを分析することを目指す……
……アプリオリな概念の可能性を、それが生まれた場所である知性のうちだけに求めて、知性の純粋な利用一般について分析しようとする……
引用箇所:光文社古典新訳文庫『純粋理性批判2』p45
ということは、諸概念が悟性においてどのように統一されているかの認識を目指すことになるだろう。
だから、取りあつかわれるものたちが「純粋悟性概念」と言われる。 「純粋」とは、悟性だけ!……ということ、悟性が単体で取り出される……ということ
cf. 光文社2巻p44(超越論的な分析論の冒頭)
一般論理学は、知性と理性による認識の〈形式〉にかかわるすべての作業を要素に分解し、こうした要素を人間の認識のすべての論理的な判断の原理として提示する。だから論理学のこの部分は、〈分析論〉と呼ぶことができるのであり、……
引用箇所:光文社古典新訳文庫『純粋理性批判2』p33