Archicad/Revit/SketchUp:HDRIについて
HDRIとは?
HDRI(High Dynamic Range Image)は、従来の画像よりもはるかに広い明るさ(ダイナミックレンジ)を持つ画像データです。特に「360度パノラマ画像」として保存されていることが多く、リアルな光環境や背景を3Dシーンに与えるために使われます。
BIMソフトでのHDRIの役割
BIM(Building Information Modeling)ソフト(例:Revit, Archicad, Vectorworksなど)では、外構や建物のレンダリング時に「空」や「周囲の環境」をリアルに表現するためにHDRI画像を利用します。
主な役割
リアルな空と背景の表現
HDRI画像を使うことで、単なる青空やグラデーションよりも「雲」「太陽」「夕焼け」など多彩な空模様を背景にできます。
自然光(環境光)のシミュレーション
HDRIには空だけでなく、太陽や周囲の建物・地面からの反射光も記録されています。これを3Dシーンに適用すると、実際の屋外環境のような自然な明るさ・陰影が生まれます。
フォトリアルなレンダリング
建物や外構のマテリアル(素材)が、HDRIの光を受けてリアルに見えるため、説得力のあるパースが作れます。
設定方法の概要
HDRI画像を用意する
無料・有料で配布されているHDRI画像(.hdrや.exr形式)をダウンロードします。
BIMソフトの環境設定でHDRIを指定
レンダリング設定や環境設定画面で「背景」「環境光」「空」などの項目にHDRI画像を読み込みます。
必要に応じて回転や明るさを調整
太陽の位置や時間帯に合わせてHDRIの向きを調整したり、露出(明るさ)を調節します。
注意点
HDRIの解像度が低いと背景がぼやけるので、なるべく高解像度のものを使うと良いです。
商用利用の場合、HDRI画像のライセンスに注意しましょう。
まとめ
BIMソフトの外構シーンでHDRIを使うと、リアルな空や自然光環境を簡単に再現でき、説得力のあるレンダリング画像を作成できます。