きく
from 雨の日の心理学
河合隼雄「なにもしないことに全力を注ぐのがカウンセラーの仕事」
問い「聞いたところで何もしないのは無意味では?」
きくこと=情報収集?
きくとは
内面の変化を目指すもの
心の傷が癒やされる
感じ方が変わる
考え方が整理される、緩まる
心の重荷を預かり、心の色彩を変化させるためのもの
きくと何が起きるのか?
2つの理論
転移と逆転移
言葉に乗っているのは情報だけではない。
呪い、祝福、愛、憎しみ、様々な感情が載せられている。心が交わされている。
心が反応することで孤独を防ぐこともあれば、傷つけ合う関係を生じることもある。
コンテイニング理論
きく技術
表層の言葉
言葉をそのまま受け止めるのはシビア
本質は「何を答えるか」ではなく「いかに受けるか」
コツ
セッティング
終わりの時間を決めておく。先の見通しがわかっていると安心できる。
場所を提案し相手に決めてもらう。とりあえず終わって嫌な気持ちにならなかった、という結果が重要。
並んで座る。
受け答え
相槌の種類を多くする。7種類あるとすごい。
沈黙に強くなる。変な間ができたら待つ。焦って言葉を継ぎ足さない。
→コンテイニング
苦しい気持ちは言葉になるのに時間がかかる。
とはいえ、1時間黙っていてもしょうがない。言葉が出なそうなら切り上げる(5分くらい?)
返事は遅く、即レスしない。相手の言葉を反芻・吟味して、自分の言葉を選ぶ。
スルーしたい話ほど勇気を出す
「ん?」と思うような言葉が会話に出てくることがある。話の流れでスルーしてしまう。
「?」の気持ちをスルーせず、言及する。「〜〜なの?」と反復して尋ねるだけでも良い。
ややこしい話から逃げない勇気が相手に伝わる。
深層の言葉
矛盾に注目し、相手の心を発掘する
コツ
矛盾に気づくために、話を覚えておく。
印象、空気にこだわる。
ピリピリした人が楽しい話を始めると、最初のピリピリした雰囲気を忘れてしまう。
当初の印象を覚えておく。印象と言葉に乖離があることが自覚できると、印象に言及できる。
「わからない、もうちょっと教えて」
矛盾点を言語化する。「〜〜な気持ちもあるけれど、〜〜の気持ちもあるのかな」
自分たちの関係性について話をする
「また話そう」
Q. 相手の状態によって、聞かないほうがいい場合もある?
A. Yes。塩梅は難しい。話をやめた方がいいとき、大丈夫な時を見極める必要がある。←わかる
感覚としては「これ以上聞いてられない」と思ったとき。
ex. 切り上げ方
「今は考えないでおこう、今日はもう寝よう」
「喋りすぎちゃって、辛くなりそうだから、落ち着いた時にまた話そう」
「ごめん、今日は色々あるから、明日また話そう」