エロスとタナトス
フロイトが晩年に打ち出した概念。
相手の言動や振る舞いがつながりを求めているものか、断ち切ろうとしているのか? を考えるのに役立つ。
心に働く2つの力のこと。
エロス
愛の力。他者と繋がろうとする力。
原義はギリシャ神話の愛の神(ローマ神話ではキューピッド)
相手の心のつながろうとする部分がわかると、ケアのきっかけがつかめる。
タナトス
破壊の力。つながりを断ち切り、壊す力。他者から引き篭もろうとする力。
原義はギリシャ神話の死の神
つながりが破壊されるとケアは難しい。
孤独に触れるとき、こちらの心も孤独になる。
ex.
「あなたには私のことは絶対にわからない!」と怒られたとき
一見タナトスの働きに見える
よく観察すると「なぜ私を分かってくれないのか」という叫びが隠れている
「ちゃんと分かってよ!」と解釈できる
エロスの働きが垣間見える