2019年7月24日 生物観察会の様子 by momoko
夏の観察会は7月7日に実施する予定でした。しかし梅雨で天候不安定、増水でアクアテラスに立ち入れなくなる可能性も考慮して7月2日には早々に延期を判断。いつもと曜日を変えて、7月24日(水)に実施しました。延期と曜日変更の影響で参加者はいつもより少なめの10名。こじんまり、だからこそ、ゆっくりおしゃべりしながらの観察会となりました。
活動の様子
実施内容はいつも通り、わなをしかけ、たも網、釣りグループに分かれて活動開始!
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釣りチームは、やや苦戦。魚の影は見えるものの、ちっとも針にかかりません。
実はこの日、前日までの雨の影響で、水がとても濁っていたのです。濁り方は親水ブリッジを挟んでちがっていて、濁りが少ない方で徐々に釣れはじめました。
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釣れた魚は前回4月の時よりも全体的に大きい気がします。夏だからでしょうか。
ひとしきり釣りとたも網で採取した後、わなを引き上げてみると、魚が少ない。
最後に寺田さんが投網をなげると、バシャバシャと大きな魚の気配。
前回に引き続き、コイが見つかりました。
観察できた生物
採取できた生物
姿を見かけただけ
観察のポイント
フィールドワークのあとは、VIVISTOPの中に戻って観察や記録、調べ物。今回はいくつか気になるポイントにしぼって、観察等を行いました。
気になりポイント①:グッピーみたいなメダカ?
実は前回の調査の時に、グッピーみたいなメダカがいると誰かが言っていたんです。さらっと聞き流していたのですが、よくよくメダカを見てみると、コケが体にひっかかっていてひらひらグッピーのように見える個体がちらほらいます。
なぜコケがひっかかっているのか顕微鏡を使いながらよくよく調べてみると…。
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ひいぃぃぃぃ。何か、ささっている…。
動画でみると、管の中が何かを吸い上げるように動いていて…。
ネットで調べてみたところ、イカリムシという寄生虫だそうです。
かなりの確率でメダカに寄生虫がついています。大丈夫なんだろうか、アクアテラス…。
気になりポイント②:いつもとちがうヨシノボリ
ヨシノボリがとれるのは、それほど珍しくないのです。これまでの観察会でも季節を問わず見つかります。
でもこの日みつかったヨシノボリはちょっと雰囲気が違います。これまでによく見つかったのはトウヨシノボリという種類ですが、それよりも目がくりっとしてて、身体もちょっと白っぽい。
寺田さんにヨシノボリは胸ビレの線の数で見分けられるというアドバイスをもらって、実際にかぞえてみました。
気になりポイント③:ボラ?
コイをねらって投網を投げようとしていたときのこと。離れたところで魚が飛び跳ねるのを目撃しました。
本当にぴょーんぴょーんと、跳ねていたのです。シルエットは細身で銀色に光っていました。
まさかアクアテラスにボラ?と思うものの、シルエットをみる限りボラじゃないかと寺田さん。
海辺の魚だけれど、淡水域に入ってくることもめずらしくないらしい。それにしてもどこから?
アクアテラスがどこの水系とつながっているのか調べてみることに。
アクアテラスは手賀沼とつながっていて、手賀沼でボラがみられることは珍しくないそうです。
それにしたって、随分はるばるやってきたものですね!