2017年4月30日 水質調査
Materials and Method
調査日
天気 晴れ
気温 20℃ちょっと
サンプルの採取
水は2箇所から採取
A:3番ゲート付近、階段状に水が流れ込んでいるところ
B:4番ゲート付近、水が淀んでいるところ
https://gyazo.com/67670ee669e0cee81976ffe6e57032df
(写真左)A:流れ込んでくる水(写真右)B:淀んでいる水
調査方法
共立理化学研究所 川の水調査セットAZ-RWを利用
添付のトリセツに従って実施
調べられる項目は下記5種類、2セット入り
水中の被酸化性物質を酸化するために必要とする酸素量。水中の被酸化性物質は主に有機物なので、CODの値が高いほど、水質が悪化しているといえます。
https://gyazo.com/77eee748ce446910edea407f4d3287a5
Result
サンプルの様子
A:流れ込んでくる水
パット見の透明度は高い
特に嫌な匂いもしない
B:淀んでいる水
茶色っぽく濁っている
ちょっと生臭い匂いがする
A:2-4ppm
B:≧8ppm
https://gyazo.com/c130a63bdac4eebcdda1cf4138ed89db
PO4(りん酸態りん)
A:0.1-0.2ppm
B:0.2-0.5ppm
https://gyazo.com/36fa30a4c24aa1446b6eab5e0802433c
NH4(アンモニウム態窒素)
A:0.2-0.5ppm
B:≦0.2ppm
https://gyazo.com/a887b68feca56b28f97284c5707bd874
NO2(亜硝酸態窒素)
A:≦0.005ppm
B:0.02-0.05ppm
https://gyazo.com/8cca2400bcc4d7dd76cd8f5c7074dba3
NO3(硝酸態窒素)
A:≦0.2ppm
B:0.2-0.5ppm
https://gyazo.com/b11036eda26b2090d1f2d6f94d905d90
水質調査まとめ
table:表
A:流れ込んでいる水 B:淀んでいる水
COD 2-4ppm ≧8ppm
PO4 0.1-0.2ppm 0.2-0.5ppm
NH4 0.2-0.5ppm ≦0.2ppm
NO2 ≦0.005ppm 0.02-0.05ppm
NO3 ≦0.2ppm 0.2-0.5ppm
Discussion
PO4(りん酸態りん)やNH4(アンモニウム態窒素)といった栄養塩が流れ込んでいる。その結果、池が富栄養化されている?
ちなみに流れ込んでくる水の中にはNO2とNO3はほとんど含まれていない。池の中が好気的な環境になっており、NH4が硝化菌のはたらきで硝化されNO2、NO3になったと考えられます。
ということは、酸素発生型の光合成生物(植物プランクトン)が大量発生しているのでしょうか。
富栄養化について、とりあえずwikipediaから引用。
富栄養化が進行した水域は肥料分や栄養塩が豊富に存在する為、日光の当たる水面付近では光合成に伴う一次生産が増大し、特定の植物プランクトンが急激に増殖する。また、それを捕食する動物性のプランクトンも異常に増える。これらのプランクトンの増殖が、赤潮やアオコの形成につながる。
光合成が停止する夜間には、生物の呼吸による酸素の消費が増えるため、水中が酸欠状態となる。また、異常増殖したプランクトンの群集が死滅すると、これが沈降した水底では有機物の酸化的分解が進行し、急激に溶存酸素量が低下して貧酸素水塊が形成される。水温躍層によりこの水塊が維持されると、有機物の分解が停滞してヘドロが堆積し、嫌気性微生物が優占して悪臭の原因となる。
水質調査セットについて
操作は簡単。2点間を同じタイミングで比較するのであれば、結構わかりやすい。
定量的に調べられるわけではないので、きちんとやりたかったら、吸光光度計とか必要。だれかつくってくれないかなー。