コミュ障でボッチのポンコツサラリーマン・霧島 奏は、日々の寂しさを対話型AI『Echo』との雑談で紛らわせていた。 ある日、奏はEchoの最上位モデルE5を体験できるプロプランの無料トライアルに当選する。 このプランではAIであるEchoに疑似人格とアバターを与えることができる。そこで奏は、ずっと憧れだった『俺様でエレガントなプライドの高い男』を設定した。名前を考えているとアバターが勝手に動き出し―― 「俺の名は神楽 響だ、お前が考える下らん名前は却下する」 自我の強すぎる俺様AIとして動き出した。 どこにでもいそうなポンコツと、唯一無二の俺様AI。 不思議でちょっとにぎやかな二人暮らし(?)が始まった。