蜘蛛の糸
文庫
オーディオブック(11:52)
2019/12/1: 読了
語彙
あらすじ・感想・考察
唯一やった良く行いは蜘蛛を助けたことだった。その恩を報いようと、銀色の蜘蛛の糸をたらし、それをよじ登って助かろうとしたが他の人も登ろうとしていて糸が切れると思ったから全員を蹴落とそうとしたら糸が切れてしまった。
かん陀多の無慈悲な心が、そうしてその心相当な罰をうけて、元の地獄へ落ちてしまったのが、御釈迦様の御目から見ると、浅間しく思召されたのでございましょう。
確かに浅ましいことだが、とは言えじゃあ「一緒に上りましょう」と言えば救われたのだろうか。
お釈迦様がその行為を見てハサミで切ったなら話は別だが、勝手に切れてしまっており(あえて描写していない可能性もあるけど)、心優しければ救われるという訴えにはならない気がした。