2026-04-29
夢の中で、少し離れた町へ家族とお花見に行った。
満開から少し過ぎ、散り始めた桜もまた美しかった。
ここは昨年一人でも来て、その時も桜が美しかったなあと夢の中で思っていたけれど、目が覚めて、それもまた夢の中だったことを思い出した。きっと昨年の春に見た夢。どのお店でお昼ご飯を食べたかも覚えていたのに、それらはすべて夢だった。
夢の中のことだけど、それもまた私の人生の一つである気がする。
もう一つ見た夢。たくさんの人と集まって何かの集会をしていた。刹那的だけれど、心が躍った夢。
この人ともっと親しくなりたい、一緒にいて楽しいと思う人が何人もいた。うち一人とたくさん話して一緒にいた気がするのに、気がついたら会は解散して、私はその名残を握りしめていた。
誰だったんだろう。
目が覚めてからもずっと考えている。せめてもう少しだけ忘れずにいられるように。
夢は儚い。覚えておきたいと思ったことすら、動き始めると大抵すぐに忘れてしまう。
でも、完全に消え去るわけでもないと思うのだ。昨年の春に見た夢を、夢の中で思い出したりするから。
詳細は忘れてしまったけれど、いつまでも忘れられない夢というものもある。何度か見た夢、何度も訪れる場所。
誰かに語るわけでもなく、大事にしまって持っている夢。