大野 竜|M2|20200930|研究発表+討議
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M2大野 安保闘争からみる社会運動の都市空間史に関する研究
研究背景:1960 年、首相・岸信介によって改定された「新安保条約」に対して取り組まれた一連の反対闘争は、安保改定阻止国
民会議による安保阻止統一行動を中心とした戦後最大の大衆運動となり、都市空間に対してデモという形の抗議運動を展開していった。彼らが都市に対してどのような戦略を立てながら運動を行ったのかを明らかにする。
第1章 60 年安保闘争の概要 - 思想・運動的観点から-
安保闘争が歴史的に見てどのような運動であったのか(当時の社会背景など)/登場人物の紹介(反対運動の主体、推進派の組織、警察など)
第2章 国民会議による統一行動とそれに対する右翼・警察の動き
全22 次統一行動の都市空間的展開の様子を復元・分析/右翼・警察それぞれの思惑と対抗の動き
第3章 国民会議内の単独組織による運動・事件
全学連が引き起こした事件(国会構内乱入事件・羽田空港ロビー占拠事件など)について、その戦略性/国鉄によるストライキ、信号所や線路の占拠、交通インフラの停止/右翼側の単独デモや、樺美智子の追悼デモなどの統一行動外での運動体の動きの復元・分析
第4章 一般市民による組織とその運動
終章
木山:国民会議と一般市民にとる組織、単独組織などの違い
→国民会議は137の団体からできている(学生団体、労働組合、、、) 3章で言ってる単独行動は国民会議として起こしていない運動、4章の一般市民は国民会議の中にいない人(小説家、主婦など)
和田:それぞれ運動組織は母体となる運動体の組織、運動の質の違いで分けているけどこれは一般に言われていることかリュウが分けたのか?
→デモの方向、抗議の方向などが違う
2章占拠 3章事件 4章はデモの方法などが特異になりそう、抗議のやり方に違いがある、都市空間への展開の仕方が2章は計画的3章はゲリラ的
和田:どうマップに落とし込むかが建築的に一番オリジナルな作業になる、そのマップにどう運動体ごとの差異があらわれるかが重要になってくるのでは、むしろマップを前提に章だてしていくなどもアリ
都市空間との関連で特徴的な運動など、あまり社会学的な方から特徴付けない方が良い
吉田:全体マップの説明をもう一度詳しく(矢印、番号、ジグザグ、建物の色や点線の意味など)お願いします。
→線:デモ隊の動き 点線:警備 番号:第何ジ 色:デモの段階 ジグザグ:本当に人がジグザグ動いてる ぐるぐる:本当に人がぐるぐるしてる
青井:資料を限定すれば運動の網羅は可能か、それとも恣意的に選ばれたものになるのか
後者の場合、こういう観点からこの運動を扱うみたいな説明ができるようにする
一つの事例を取り扱う時、なぜそれが面白いのかを都市空間と人間の行動(集団化)の関係性において言えるかが大事