大野 竜|M2|20200421|研究発表+討議
社会運動の都市空間史について
運動を空間的に把握することを目的とする。
・台湾、ひまわり運動
「都市の成り立ち」、「運動そのもの」の二軸の関係とその変容から、都市や人の文化について考察する。
座り込み運動がスクーターで移動する道路インフラ、亭仔脚という都市空間的条件から生まれる運動ととらえることができる。
・これからの方針
ニューヨークを取り上げようと思っている。
・ニューヨーク
・オキュパイウォールストリート
日常的に使用頻度の高いエリア、証券会社が連なる金融街であること、移動販売のワゴンを利用できたということが、社会運動のでき方に作用していると考えられる。
〈on session〉
yui kiyama
・映画を作成する中で、都市をリサーチすると思うので映画からリサーチするということもできそう。
nakanishi
・コンテナ(空間、都市)とコンテンツ(デモの内容)の関係はあるのか。
→デモの内容によってふるまいが変わるってことは一般論的にはない。
wada ryusuke
・ひまわり運動は、情報化時代で新しく生まれたデモとして取り上げられている運動だと思うが、あえて現代を扱っていくということ?
→過去のデモに対するレファレンスが収集できていない。
・なぜ台湾とNYなのか。
→日本は暴動になってしまう事例が多いため、扱いに困っている。
青井先生
・日本の方が、新聞を使うなど資料環境の利用が容易だろうから研究対象としてはやりやすいのでは。
・暴動→運動 にはどのようなものが作用しているのかは重要なトピック(情報化、テクノロジー)
〈after session〉
青井先生からのコメント
研究の基本的な問い:「社会運動(政治運動)」✕「空間」・・・→この「✕」はどんな関数なのか?
-「空間」の前に、「都市」があるね。では竜がいう「都市」とはなんだろうか?そのなかで、「空間」はどれくらい、どんな意味や働きがあるのだろうか?
- 何が論点なのだろうか? 都市空間がもちうる公共性?
- デモの「カタチ」(文字通りの形態)が説明されていないなあー。
- アトリウムが「自由」と言っていたが、デベが保有・管理しているのでは? それは公共的なの? 自由なの?
- 情報化時代。重要なキーワードでしょうね。
- 暴動ならテーマの外と考えるのは安直。暴動と運動の境界はかなり曖昧、あるいは何らかのきっかけでどちらかに容易に転ぶものかもしれない。歴史的にどう暴動ではない「運動」が構成されてきたのかという視点も重要では?
terazawa
・収集事例としてデモの攻撃対象は国家や政治でなく、工場とか会社とかのものも視野にいれてもいいかも。
都市的なスケールに持ち込める規模のものはそんなにないかもしれませんが、、、。
yui kiyama
・一つの運動を見ていくのですか?いくつかの時代や都市を変えて、体系化していくとか?