勝部 直人|M1|20200428|研究発表+討議
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①大学都市
ポルトガルの中世からの大学都市コインブラ
大学と街の関係を日本と比較し
海外の大学都市の生成過程を調査した上で日本に応用できないか?
ウルビノ大学
→カルロにより大学計画と都市計画を同時に行われた
②教会建築(新たな興味)
祈る以外の用途がない
→人間が建築に求めているものの表象
近代への過渡期の教会を中心に(ランシーの教会)
③前所属の東洋大学伊藤研究室での学び
「バナキュラートテクトニクスから考えるポスト近代の建築設計」
卒業設計
大学と街の関係を考察 時代の変化と街の変化
1つの建物からそれらを統合した領域をうんだ
<議論>
木山
ミネルヴァ大学(米)と通じるところがあるのではないでしょか。
→空間のあり方が大学によって変わってくることなども考えたい。
吉田
大学都市の歴史の出典はどこでしょう。
→大学に関する本から抜粋しました。東京大学岸田研究室の研究など。
滝口
日本へ来る際に模倣の域を超えたのか?
→流用の仕方が悪かった。日本ではビルの中に入れたような形になり、模倣は超えられていないと思われる。
青井
大学キャンパスをやろうとする際の自分にとっての基本的な視点とは?
→大学ができた都市の構造のでき方。大学のキャンパスの配置計画と都市計画のつながりとはという視点。
日本に置ける大学という制度の流入と、大学における教育理念の違い、宗教的な違い、それまでの大学のような教育機関はなかったか、バウハウスとの関係、など。どのように研究を進めていくのか。大学が流入された地域での「大学」のビフォーアフターを見る。
<on slack>
青井
大学キャンパスは面白い研究対象だと思います。理念、もっといえば理念の全体性とか、あるいは複数の理念のせめぎあいとかが現れるような気がするので。
都市との関係というのが基本的な視点だということはよく分かりましたが、やはり伝統的な宗教との関係、伝統的な社会の解体、といったところが深くかかわることは間違いないと思います。
大学にかかわらず、近代化の混乱のなかで出てくるさまざまな教育機関のキャンパスをざっと見ていけば相当に色々なものがあるのでは。ルドルフ・シュタイナーのゲーテアヌム(第1、第2)なんかもあるしね。
まずはこれはヤバイという事例をいくつか見つけてゼミで紹介する、といったことをやってみてください。
目のつけどころとしては、通時的にぐいと変わる瞬間、あるいは文化圏をこえて何かが移植されて混交する瞬間などがよさそうな気がします。
[滝口
キャンパス論が都市論に発展しうるというポイントが大変面白いと思いました。日本の事例を扱うと、比較の視点が出てきますね。
下記おすすめの本です。
一冊目は5年ほど前に読みました。風景論から都市論まで幅広く扱っています。それほど専門的な本ではないですが、西洋の都市と日本の都市の差異が、的確に指摘されていると思います。
二冊目は読んでませんが、同じ著者の本で都市に絞っているようなので挙げておきます。
■オギュスタン・ベルク『日本の風景・西欧の景観 そして造景の時代 』(講談社現代新書) (日本語) 新書 – 1990/6/12
■オギュスタン・ベルク『都市のコスモロジー―日・米・欧都市比較 』(講談社現代新書) (日本語) 新書 – 1993/11/1