伊沢 尚|M1|20200611|研究発表+討議
https://gyazo.com/a6a1b4495725fc2f9d4e55c0c1a38eb2
M1 伊沢 堤防型集落としてみる東京湾埋立地
関心・考え
・東京湾の埋め立て地を、社会的な要請と自然環境が相互に影響しあった結果としてできたものとしてみることはできないか。
・埋め立て地の形態から、東京が都市を形成していく際の姿勢や、自然環境を変化させる際の姿勢を見ることができるのではないか。
・東京湾埋立地の側から、東京の都市史・都市論を書きたい。
今回の発表
①低地における都市
石田壽一『低地オランダ 帯状発展する建築・都市・ランドスケープ』
・オランダのランドスケープ、農村集落
②物流から見た東京湾
渡邊大志『東京臨海論 港からみた都市構造史』
・コンテナなど、東京港の物流から東京をとらえる試み
→自分が描きたいのは、地面事態のでき方、下層部に着目しそれを形態的に表した堤防から分析する。
③「堤防型集落」としてみる東京湾埋立地
1. 自然・大地の活動によって形成された自然堤防 :鈴木理生 『江戸の川 東京の川』より
2. 人工堤防の現愛の姿:スーパー堤防(高規格堤防)
<議論>
木山
オランダはなぜ埋め立てではなく、干拓なのか。社会的要請?
埋め立てるときの素材は何か。
青井先生
明暦の大火後、埋め立てる土砂はどこから運んできたのか。
技術的制約のために、どこかの山から運んできたということは考えにくい。おそらく川に流れてくる土砂をどこかでせき止めていたのではないか。
オランダについても、技術的制約や経済的合理性といったネガティブな要因が考えられる。
寺澤
豊洲ふ頭は、危険なものを置いていた時代から、現代ではタワマンなどの住宅開発地となっている。
ゴミで埋め立てられた地盤は、かなりの年月が経てば土壌となる。
大野
オランダの干拓地の形成には、家畜の所在、土地の権利などの社会的要件があった。
青井先生
オランダの干拓集落に立つ家の造は何か。
跡えば、レンガであれば基盤を強固にする工夫があったはず。人口基盤の構築など東京でもそういった、モノの質量と特質、技術的制約のようなことを勉強すると良い。
羽田にも埋め立てにより水田を作っていた記録がある。開拓の途中は池が島状になっており、水がはけ切ると池がなくなっていく。TOR01羽田より