260607
友人がコミティアに初出展するとのことで、応援も兼ねて自分も参加することに。以下感想。
①見覚えのあるビッグサイト
初めて行くはずの東京ビッグサイトだったが、異様な既視感があった。記憶を掘り返してみると根底に『げんしけん』があった。高校時代に憧れていた景色を18年遅れで見ている。いつかビッグサイトに行くんだろうなと思っていたが、このタイミングだったのか。
東7番ホールへ向かう途中に喫煙所があり大変ありがたかった。
②出展者が纏うコミティアしぐさへの気付き
中に入ると恐ろしい情報量の濁流が襲いかかってきた。天井の高さに対して、床面に集まる有象無象の情報たち。引きで見ると大きな塊だが、近づくとそれはあらゆる情報が漂白された個が並んでいるだけだった。均一に振られた番号は全ての文脈を許さず、そこには作品とブースと作者しか存在しない。なんて恐ろしい空間だ。ソリッドで、作者と一般参加者の真っ向勝負。丸裸にされた強烈な個と作品への意欲だけが混ざらずに渦巻いていた。
着飾る人もいれば素に近い出立ちの人もいて、ブースも豪華だったり素朴だったりと、作者の制作物に対する態度が見える場所でもあった。ほとんど全てのブースの前を見て回ったが、作者が持つバランス感覚の多様さに驚いた。
それと同時に、コミティアでウケる手法みたいなものも見え隠れして面白かった。SNSでの立ち振る舞い、作品の作り方から打ち出し方など、この場でのみ振るう意味のある武器がたくさんあるのだろう。一見目を引くようなブースに近づいてみて、どこか違和感を感じて離れる瞬間が多かった。資金も荷物の余裕も無限にあるわけではないので、見定める必要がある。購買意欲や所有欲を満たすためだけのモノを買ってしまうことはなるべく避けたかったので、かなり敏感にセンサーを尖らせておかなければならなかった。
途中立ち寄ったR18ブースは、近づくと空気の層みたいなものがあり、湿度が10%くらい上がった気がした。参加者の来ている服も一段派手になり、印刷もマットから光沢に変わっていった。仕草だ。
③同人誌即売会の意味への気付き
出版を通さない自主制作で作品を出す意味、根底にある作ることの楽しさに対する追求、それを見せる場としてのコミティアがあった。一次創作オンリーのイベントなだけあって、他人の褌を許さないその場の熱量は体験したことのないものだった。意図して整頓されていない状態は、ビオトープに似ている気がする。多種多様な生き物がそこにきて、ハマったりハマらなかったりして現れたり消えたりしながら営んでいく。そしてその場はちゃんと管理しないとあっという間になくなってしまうところも。
明らか引用元があるような制作をしている人と、その引用元の人が同時に存在している場所なんか他に見たことがない。そしてそれが許されている状況も見たことがない。コミティアを通して自分の立ち振る舞いを考えさせられる。
自分の周りに存在せず、自分だけが見つけた他人の作品を、あたかも自分のアイデンティティのように振る舞う姿もいくつか見掛けた。その歪さも改めて認識し、自らの戒めとすることにした、
④買い過ぎ
買い過ぎた。バカ。我が家に紙媒体の置き場はまだ作ってないんだからあんまり買わないようにしようと思っていたのに。そうでなくても、先日大量の漫画を本屋で購入したばかりなんだから。電子じゃなく紙媒体で読む漫画体験は、思ったより自分の中で大事なものだったと再認識。とはいえ、限度ってものがある。油断しないように。
⑤池袋で恐ろしいほどしょっぱいラーメンを食って終了
池袋の桑ばらというラーメン屋で恐ろしいほどしょっぱいラーメンを食ってコミティア行脚は終了。もう手足がむくんできていて恐ろしい。