9321_取ってを付けて、手のひら全体でシャワーヘッドを支える
握力が弱い方が長い時間、シャワーヘッドを持っているのは大変です。握力に頼らずに、手のひら全体で支えられるように、シャワーヘッドに取ってを付けました。薄い塩ビシートを切断し結束バンドで結束するだけの、簡単な取ってなのですが、住まいてさんに「とっても」喜んでもらいました。
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長さの異なる 2枚の板を重ねて、結束バンドで結束するだけです。板は、薄い塩ビシートを細長い長方形に切断し、四隅に穴を開けてから、角を丸く面取りします。切断した所は、紙やすりで滑らかにしておきます。
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2枚の板の長さの差が、隙間になります。4cm位の隙間になるように、長さを調整しました。クリック操作で吐水止水ができるシャワーヘッドです。取ってを付けることにより、手のひら全体でシャワーヘッドを支えるので、この操作もしやすくなりました。
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この取ってだけではなく、住まいてさんが手にするものすべてに、このような配慮が必要です。いわば、住まいづくりの「最後の 1センチ」です。
流通業界では「ラストワンマイルを制するものが、流通を制する」そうです。ほんとうのバリアフリー住宅を造り上げるために、私は、この「最後の 1センチ」を大切にしています。
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「取ってを付けて、手のひら全体でシャワーヘッドを支える」の記事を投稿したところ、とても好評でした。制作してみたい方もいらしたので、設計図と制作の手順とをまとめました。