Karmaでの透明マテリアルの改善策
問題
Rayサンプルが色にたどり着かず黒くなってしまう
MayaのArnoldなどはこのあたりよしなに解決してきれいになっている
屈折回数の上限を増やすのがまっとうだが、レンダリング時間は伸びる
屈折・反射(おもに屈折、dispersion)など経路違いによる色のズレが多く発生するため、ピクセルノイズのような極端なバラツキがほとんどで発生する
デノイズで消し込んでも不連続なモヤのグリッチのような好ましくない見た目になる
かといってサンプル数を2倍にするとレンダリング時間も2倍になる
影がしょぼい
デフォルトではFake Causticsが有効化されているものの、表面や内部などを捉えず、アウトラインのみのマットな影が落ちる
Render Geometry SettingsからBrute-force Causticsを有効化できる
がこれまたレンダリング時間が長くなるので厳しい
改善策
rayのRefraction回数がある程度までいったら、IORを1にして屈折をなくす
Specular > Index of Refractionについて
material内でkarma ray importから、ray:levelを取得してgreater thanなどで分岐
karma ray importがなぜか、 material library配下のtab menuで探せない
USD非対応だからと思われる
別でmaterial networkを用意してノードを呼び、コピペ
面倒くさい
Render Geometry SettingsからLimit Colorを背景と近い色にし、目立たなくする
デフォルトでは黒なので、明るいシーンだとかなり悪目立ちする
Geometyのスムージング(サブディビジョン)もたくさんかけたほうが良い
少しのポリゴンや法線の変位が色を大きく変化させてしまうため
ノイズっぽい見た目をなるべく消し込む
クオリティを諦めない落とし所
Karma Rdender Settings
Ray Sample: 128 -> 256
Refraction Limit: 4 -> 12
Image Filter > Denoiser > None -> Nvidia OptiX
Render Geometry Settings
Caustics > Enable
Limit Color > 背景色に寄せる
Material VOP
レンダリング時間は透明を気にしないものに比べると2.5倍程度
1024x1024を240frameで90分程度