紙のメディア(対デジタルメディア)
「スクリーン劣性」が認められているらしい?
Dyamic reading in digitai age: new insights on coginition
2023年
オンスクリーンで読むテキストのほうが理解力が低下する
メタ認知的制御が少ない
Comparing Comprehension of a Long Text Read in Print Book and on Kindle: Where in the Text and When in the Story?
2019年
Kindleでの読書と紙の本の読書体験において、よく覚えられているか(物語の場所再構成、時系列再構成など)を比較
時系列再構成において、紙のほうが優位であった。
その他の理解力や読書スピードにおいては有意な差はなく、どちらかが劣っているという強い主張は本論ではされていない
触覚的フィードバックの限定性
Kindleは紙に比べ触覚的フィードバックが少ない(内容の進捗を手で確認するなど)からと分析された
電子書籍と紙の本
電子書籍は端末に依存する
PCやスマホだと他の作業を日常的におこなっているために、読書自体に集中できない
現状のepub(実体はXML)の整形能力は主にKindleにおいては貧弱であり、書体やフォントなどブックデザインが大きく劣っている
紙の本だと現状、製造にかかる意匠がまだ豊か
KindleのViwerの巧妙さは、現状の製本・紙品質・印刷技術がもたらす体験的価値にまだ劣っているように思う
すぐ検索に飛べたり文字を調べられたりする機能は集中するにはむしろ邪魔
現状でも、紙の本の製本がとても凝っているものが多く、ブックデザイナーの仕事を楽しむという観点でも紙の本は個人的に価値が高い
個人的には紙の本のほうが読書体験は格段に上がる
没入できる&デザインされたモノの価値が高い
持ち運びの点では、本は確かに持ち運びたくない
かさばるし、すぐぼろぼろになってしまう
本がすぐ欲しいシーンでどちらを選ぶか
新宿のブックファーストに行くと新刊であればたいてい在庫がある。すばらしい
Kindleで買っても積読消化されないことに気付いたので、どちらかを選ぶとしたら紙
明示的に電子書籍化をしない本もある
ヨハン・ハリ「奪われた集中力」
主題が、時代の進展にともなう集中力の減退にあらがうという内容であり
その中で、電子メディアへの批判も踏まれているため