🔤目に触れる英語に気を配ろう
そもそも、「日本人の英語力」(なるものがあると仮定して)を向上させたいというなら、むしろ自然な形の複数形とかがもっと街にあふれるようになればいいんじゃないの。dogsとかcatsとかapplesとかpensとか。そういうのを日頃から見たり聞いたりしてれば、自然にI like dogs.みたいな英語が口から出てくるんじゃないの。
英語の名詞は複数形を「基本」として教えて、単数形を「例外」とか「応用」として教えればいいのにね。そっちのほうがレアケースなんだし。
その昔、「トゥモロー・ネバー・ダイ」って邦題の映画があったなぁ。あれ、元は当然diesだけど、カタカナで「ダイズ」とは書けなかったんだろうなぁ。「大豆」っぽいもんなぁ。「ダイ」なら、「死ぬ」という語を連想できると判断したんだろうなぁ。大衆へのわかりやすさのために、英語の正確性を犠牲にしちゃった例ではある。
似たような?例として、英語教育の取り組みでよく話題になるさいたま市がやっている独自の英語教育科目の名前「グローバル・スタディ」も気になる。市のウェブサイトに載っている独自テキストの表紙にはGlobal Studiesという英語表記と「スタディ」というカタカナ表記が並んでいる。なかなか収まりが悪い。
ちなみにこの科目名の不思議なところは略称で、「G・S」と書くそうです。そう、GとSの間に、「・(なかぐろ)」が入るんです。Global Studiesという英語表記には当然入らないけど、略称になると(おそらく日本語に合わせて)「・」が入る。まぁ、全角になっちゃうあたりも面白い。
ああ、そんな話をしていたら、懐かしい話も思い出しちゃった。旧課程での小学校外国語活動用に文部科学省が作って配布していた教材Hi,friends!ですね。これはなかなかすごい。お気づきでしょうか、そう「!」が突然全角なんですね。でももっとすごいのは、Hiの後ろの「,(カンマ)」も全角だという事実です。カンマもスペースも半角だと思ってたでしょ。違うんです。
なんでこんなことになっちゃうのかなぁ。残念な英語表記みたいなものは、看板とか商品とかでもたまにあるとは思いますが、最初の映画タイトルみたいなビジネス上のメリット・デメリットで判断されちゃうようなものはともかく、教科名とか教材とかはもっと慎重に考えて欲しいな、とは思っちゃうんですよね。子どもたちの目に触れるものだし、刷り込まれちゃうわけじぇないですか。